第34話

きっと今頃、彼は寧々と一緒にいるのだろう。

私の電話に出ないのも無理はない。

私は最後の望みを蓮に託すしかなかった。

発信音を数回鳴らしたところで、電話が繋がった。

私からの着信だとわかると、彼は少し驚いたような声色だったが、すぐに気遣うように尋ねてきた。

「どうした、ユリ」

蓮の声を聞いた瞬間、私の心にぱっと希望の光が差し込んだ。

私は弱々しい声で、できるだけ手短に助けを求めた。

「先輩、胃が痛くて……病院に連れて行ってもらえませんか」

すぐに、電話の向こうからガサゴソと衣擦れの音が聞こえてきた。

おそらく蓮が服を着替えているか何かだろう。

彼はすぐには返事をしなかっ...

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