第73章

言葉が途切れた瞬間、私と和也の視線が同時に彼へと注がれた。

私は表情こそ変えなかったものの、無意識に両手をぎゅっと握りしめていた。

もしAlexのプロジェクトを逃せば、次の一手があるとはいえ、今後の動きが非常に厄介になる。

それに、これは私が復帰してから初めて、最初から最後まで責任を持つ本当の意味でのプロジェクトだ。絶対に失敗したくない。

Alexが沈黙したのはほんの一秒。けれどなぜか、私には一世紀にも思えるほど長く感じられた。

高鳴る鼓動を隠すように、私は静かに伏し目がちになる。

やがて、向かい側からAlexの声が響いた。

「九条さんを、我々のパートナーとして選ばせていただき...

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