第80章

私は振り返り、冷ややかな視線を向けた。

それは、私が昔描いたデザイン画だった。

正確に言えば、数年前に和也の会社へ提出したものだ。

ただし『葵』としてではなく、『ユリ』の名義で藤原グループに送ったデザイン。

もっとも、和也が私のデザインを採用することはなかった。

理由がわからず、密かに和也へ尋ねたことすらある。

だが、彼は最後まで明確な答えをくれなかった。何度か問い詰めたものの、最終的には「業界のことがわかっていない」の一点張りで、説明を放棄されたのだ。

それ以上、私から追及することはなかった。

ここ数年、彼がそのデザイン画を表に出すことは一度もなく、てっきり破棄されたものだ...

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