第84章

「何の用?」

少し躊躇った後、電話に出た。

「今、すごく忙しいんだけど」

和也が言った。

「モード・アトリエに契約解除された件と、ユリのあの発言を見たぞ」

「もしお前がユリにコンタクトを取りたいなら、俺が間を取り持ってやってもいい」

それを聞いて、私は鼻で笑った。

「和也、前に言わなかったっけ? 私とユリは個人的に親しいって」

私は淡々と返す。

「彼女とはもう話がついてるから」

和也は少し黙り込んだ。明らかに驚いている。

「話がついているなら、なぜユリはネットで『一切許可を出していない』なんて言ってるんだ?」

私の笑みが少し冷える。わざと尋ねた。

「本当に知らないの...

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