第6章

 刃は金色と死の残像となって視界を裂いた。

 レアは体重を後ろへ預けるように跳ね退く。

 速い。だが、足りない。

 重い金の大剣は心臓こそ外したが、肩から斜めに、右へ向かって容赦なく引き裂いた。

 レアは息の詰まる、かすれた呻きを漏らし、よろめいて後ずさる。

 開いた傷口から、黒く腐食性の煙が即座に噴き出した。肌にじゅう、と焼けるようにまとわりつき、血管の奥まで喰い荒らしていく。

 呪いだ。

「ペトラ」は追撃しなかった。

 ただ、そこに立っていた。

 そして、彼女の皮膚が裂けはじめた。

 湿って不快な、びりり、と肉が破ける音が広いホールに反響する。

 友人の青白い、見慣...

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