第123章

硝煙が視界を覆い、銃声と爆裂音が絶え間なく響く。

私は車内の、絶対的な安全圏に身を置いていた。

ここへ来る道中、この交戦が避けられないことは分かっていた。

いや、正確には避けられたはずだ。あの「緑頭」が言った通りに頭を下げていれば。だが、私にはそれができなかった。

今回退けば、次は? その次はどうなる?

ルカが身を寄せ、私の髪を一房指に絡めて弄ぶ。

「何を考えている?」

ルカは平然としていた。私が彼を連れ歩くのは、周囲に「我々は強固な同盟関係にある」と誤認させるための計算だと知っているはずなのに、気にする素振りさえない。

恐らく彼の頭の中は、私にキスをし、私を独占することだけ...

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