第129章

急遽見繕った黒のパーティードレスに身を包んだジュリーは、顔を合わせるなり私に尋ねた。

「この格好で大丈夫かしら?」

今の季節に黒のキャミソールドレスは少し肌寒い。上にライトグレーのファーコートを羽織ってはいるものの、やはり寒そうに見えた。

ジュリーはスタイルが良く、手足がすらりと伸び、肩のラインも滑らかだ。特に華奢で美しい鎖骨のラインは目を引くが、身につけているのがごく普通のネックレス一本だけなのが少し惜しい。華やかさに欠けてしまう。

だが、これから向かう場所のことを思えば、あまり目立ちすぎるのも考えものだ。

「とても素敵よ。心配いらないわ」

私は微笑みかけ、彼女を安心させた。

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