第187章

会議が終わった。

会議室を出ると、少し離れたところに長身のシルエットが見えた。その端正で美しい横顔は、私の心をときめかせると同時に、深い安心感を与えてくれる。

「ルカ――」

思わず微笑みがこぼれた。いつから来て、どれくらい外で待っていたのだろう。

「どうしてここへ?」

「心配だったんだ」

彼は私の後ろから出てきた他の役員たちを横目で睨みつけた。静かな声色の中に、鋭い威嚇の響きが潜んでいる。

「あいつら、お前を困らせたんじゃないか?」

背後の足音がピタリと止まった。誰がイザベラをいじめる度胸などあるものか、という彼らの無言の抗議が聞こえてきそうだった。

振り返って一瞥すると、...

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