第191章

「ベラ!」

むせ返るような硝煙と舞い上がる土埃の向こうから、私を呼ぶ声が響いた。

驚いて振り返ると、ジョニスがこちらへ向かって走ってくるのが見えた。

「無事か?」

「ええ、無事よ」私は彼に尋ねた。「どうしてここに?」

「君を援護しに来たんだ」ジョニスは周囲をぐるりと見渡し、微かに安堵の息を吐いた。「ルカはまだ隣町か?」

彼は浮き立つ心を悟られないようにしながら言った。「心配しなくていい。あいつがいなくても、俺がついている。俺が君を守るよ」

私が首を横に振ると、ジョニスは不満げに唇を尖らせた。「俺のことが信じられないのか?」

私は微笑んだ。「信じてるわ。でも、自分の身くらい自分...

ログインして続きを読む