第198章

早朝、私はホテルへと出発した。

 外出すると、ドアの外には三台の車が停まっていた。前後二台は護衛の車で、真ん中の一台だけが私の乗る車だ。

 今日はコールが運転席に座り、アドが私のために後部座席のドアを押さえながら、周囲をキョロキョロと見回していた。

「何を探しているの?」

 私は何気なく尋ねた。

「ルカ様は、今日もいらっしゃらないのですか?」とアド。

「来てほしいの?」

 私は問い返した。

「いや、そういうわけでは……」

 アドが頭を掻くと、車内からコリンの警告が飛んだ。

「アド、余計なことを言うな!」

 私は車に乗り込みながら、ルカが来ようが来まいが私には関係ない、と...

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