第215章

ジョニスの父と祖父は某国で重権を握り、母と外祖父の一族は大商人だった。

 彼の一族は強大であったが、その強大さには代償が伴っていた。

 数年前、シリウスが私と恩師を訪ねてきた時、彼はまだ風度翩翩たる美男子だった。

 外見は柔和だが気性は激しく、彼には同性の恋人がいたものの、その相手は慢性毒薬と幻覚剤を用いて彼を精神的に支配し、機密を盗み出していたのだ。

 当時、デヴァンレン先生は彼の体内の毒素を取り除く手助けを申し出たが、それには三ヶ月を要した。惜しくもシリウスは、自宅や会社に恋人が忍び込ませた裏切り者がいることに気づき、治療を後回しにして先に裏切り者を排除することを決意したのである...

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