第218章

エジリン女史との対話は、長年私の心に渦巻いていた疑念を解き明かしてくれたが、決して心が軽くなったわけではない。

 帰路につく車内は、重苦しい静寂に包まれていた。

 私の顔色がすぐれないのを見て取ったのだろう、アドとコールも普段のように気軽に話しかけてこようとはしなかった。

 私は片手で頬杖をつき、人差し指でズキズキと痛むこめかみを強く押さえた。

「アド。セダ・オークション、裏社会の闇市、それにアジアとヨーロッパのトップファイブに入る暗殺組織すべてに、最高額の懸賞金を懸けて」

 手を下ろし、ゆっくりと目を開く。冷ややかな怒りを瞳に宿しながら、私は姿勢を正した。

「ミシェルを、生け捕...

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