第41章

ルカの指が手環に沿って私に触れる。

指先の温度、少しざらついた薄い胼胝を感じる。手首の内側が少しくすぐったくて、思わず彼を蹴った。「まだなの?」

「まだだ」

指紋認証ロックの位置は巧妙に隠されている。ルカは二分ほど探り続けたが、一向に見つけられない。

不思議に思うと同時に、疑念が湧いた。「わざとじゃないの?」

手環なんてこれっぽっちしかないのに、そんなに時間がかかるものかしら?

「わざとって何が?」ルカが問い返してきた。

わざと私の手を触ってるってこと。

言葉が喉まで出かかったが、口には出さなかった。だってこれはルカがしそうなことじゃないもの。

「早くして。眠いの」この数日、...

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