第78章

「絶対に許さん!」ルカの顔色が瞬時に陰る。

「もしそんな願いを掛けたら、この忌々しい木ごと焼き払ってやる!」

指先が冷たくなる。ルカの短気さに、私はただ疲労感を覚えた。

「お祖父様の健康まで一緒に焼くつもり?」

私は冷ややかに言い捨て、彼から離れると、さっさとハロルドから頼まれた用事を済ませて立ち去ろうとした。

ルカは大きく息を吸い込むと、鋭い眼光をエミアに向けた。

「いつからそこにいた?」

エミアはびくりと身を縮め、目元を赤くしたが、直接は答えず、ただ唇を噛んで被害者ぶった表情を見せるだけだ。

ルカに彼女と駆け引きをする忍耐などない。氷のような声で名を呼んだ。

「サンカン...

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