第7章

 録音が終わると、会場は不気味なほどの静寂に包まれた。

 カミラは息子の方へと向き直る。その動きは緩慢で、まるで首の関節が錆びついてしまったかのようだった。

「マラの誘拐……あなたが計画したの?」

 ニコは何も言わない。

「あの子は……あの男たちに、指一本触れられていなかったの?」

 沈黙。

 カミラの視線が床へと落ちる。大理石の上に散らばった灰色の粉末へ――彼女が「穢らわしい」と罵った粉へ。ソフィアがゴミのように蹴散らした、その粉へ。

「それじゃあ……その床の上のあれは……私の孫だと言うの?」

 ニコは答えなかった。

 カミラは喉の奥から、悲鳴とも嗚咽ともつかない奇妙な音...

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