第262章 教えてくれ、彼女はどこにいる

藤原春視点

次第に意識が浮上してきた。頭の中に綿を詰め込まれたように、思考がひどく混濁し、鈍りきっている。

手を伸ばして頭に触れようとしたが、ピクリとも動かない。さらに力を込めてみて、ようやく己の全身が拘束されていることに気がついた。

目を開けると、おぞましい毛むくじゃらの怪物が目の前に立っており、俺は思わず悲鳴のような咆哮を漏らした。

何度も瞬きをして目を凝らす。目の前の怪物は、どう見ても一匹のドングラにしか見えない。尖った鼻、突き出た唇、黄褐色で皺だらけの皮膚、そしてそこに生え揃う細い黄色い毛。

だが、その怪物の頭には灰白色の頭巾が被せられていた。そこでようやく理解した。これは...

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