第266章 MSFvs傭兵

 上村サラ

 ジープが病院のエントランスに急停車すると、一人の軍人が飛び降りてきた。彼は足早に院内へと足を踏み入れ、鋭い視線を周囲に巡らせた。

 その男の顔へと視線を向けた瞬間、ちょうど彼もこちらを見た。視線がぶつかり合った刹那、私は全身に悪寒が走るのを感じた。

 あのパーカー軍曹だ! まさか、こんなに早くここを突き止めるとは。

 鷹のように鋭い双眸が私を真っ直ぐに射抜き、彼はほぼ突進するようにこちらへ向かってきた。

「You, bitch!」

 その無骨な大きな手が私に伸びてきた直後、不意に誰かに腕を引かれた。間一髪でその魔の手を躱したのと同時に、白く細長い手が男の手首をしっか...

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