第269章 私はスルタンの首都へ連れて行かれる

藤原春 POV

 スーダンの国境沿いにある小さな街カドゥグリで政府軍の捕虜となった俺は、かろうじて命をつなぎとめていた。

 地元の魔女ドングラから、サラが反乱軍RSFの支配地域へ売られたと聞かされて以来、俺はこの狭い牢屋でさらに2日間を過ごした。

 丸々48時間、自分がどうやって時をやり過ごしたのかすら定かではない。

 呼吸を整え、必死に冷静さを保ち、ひたすら眠ることで一刻も早い体力の回復に努めた。

 だが、目を閉じるたびに、脳裏にはおぞましい光景ばかりがフラッシュバックする。サラが残忍に蹂躙される姿。軍服を纏い、軍靴を鳴らす屈強な男たちが、無慈悲に彼女を鞭打ち、衣服を剥ぎ取る。傷...

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