第277章 母を亡くした子供

上村サラ POV

彼女が中山さんの気にかけていた妊婦、ファティマだったのか。

太陽はすでに西へ傾きかけていた。私はベッドをテントの方へもう少し押し込んだが、中までは入れなかった。今の時間帯なら、太陽の光の方がテント内の照明よりも明るいからだ。

野次馬の何人かが自発的に後ずさりしていく。近くで再び銃声が響くと、現在の住処から離れるべく荷物をまとめ始める者もいた。ここの人々には野次馬をしている暇などなく、ましてや他人を気遣う余力など残っていないのだ。

私はファティマのスカートをまくり上げ、両脚を開かせた。子宮口はすでに8センチ近くまで開いており、赤ん坊の頭がうっすらと見えている。予想通り...

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