第279章 殺人犯が目覚めた

上村サラ POV

最前線に近い名もなき場所。急造の難民キャンプと医療テントの中で、私たちは懸賞金目当てで私を殺そうとしたメナニ軍曹の命を偶然にも救ってしまった。

すぐに、私たちは術後の彼を連れてMSFニャラ病院へと戻り、彼を「ICU」——といってもただの個室に過ぎないが——に収容した。

病室には24時間体制のモニタリングシステムも自動警報装置もなく、患者のバイタルサインはすべて医師自らの観察と判断に委ねられている。

メナニ軍曹は丸一日昏睡状態にあった。

夜、私は彼の病室と同じ階の当直室で仮眠をとり、2時間おきに様子を見に行った。中山さんは下の階で前線から運ばれてきた他の負傷者たちの...

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