第284章 作り話が現実になる

【藤原春 POV】

ハルツームの市場にある薄汚れた食堂で、俺は『理想的』な仲介人と接触していた。

腹の探り合いを何度か経て、ようやく初歩的な信頼関係を結ぶに至る。もっとも、俺に他の選択肢など用意されていなかったが。

銃を下ろしつつも、冷徹な表情は崩さない。

「ここでは、俺をステファノとだけ呼べ。時間がない。至急、AK47のロットが必要だ。正確には1000丁。手配できるか?」

ジュマは眉をひそめ、訝しげな視線を向けてきた。

「なぜだ? 本気で中古武器の取引を始めるつもりか? スーダンからの脱出よりも、ここで小銭を稼ぐのが先だとでも? しかも、よりによってこの俺に行き当たるとはな! ...

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