第287章 取引の中断は私が逃げる最後のチャンス

【藤原春】

朝の時点で、すでに全員の準備は整っていた。ジュマは早くから俺の滞在先にやってきて、俺と同じ軍用ジープに乗り込んだ。

兵士8と2は今回の任務には同行しない。彼らはこの二階建ての建物の前で無表情のまま完璧な直立不動の姿勢を保ち、走り去る車を見送っていた。

今回同行する兵士は計10名。全員がデジタル迷彩服に身を包んでいる。数人の胸元にあるService Numberに視線を滑らせると、どれも同じ数字から始まっていた。どうやら同じ部隊の所属らしい。

部隊を率いる男は、肩章から推測するにCaptainだろう。彼を含め、兵士たちは皆MP5を装備している。クラシックだがやや旧式なSub...

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