第56章

サラ POV

私のアパートで、朝が私の荷物をまとめるのを手伝ってくれていた。

「本当にボゴタに行くの?コロンビア?」

私はうなずいた。「出張みたいなものよ。藤原家が運営している慈善病院に行くの」

「エミリが広報大使をしてる病院のこと?」

「そう、エミリの消息をずいぶん聞いてないから、彼女がどう過ごしているか知りたくて」

朝は鼻で笑った。「自分のことを心配したほうがいいんじゃない?コロンビアには行ったことないけど、あそこは麻薬と麻薬カルテルだらけだって誰でも知ってるわよ」

「ロサンゼルスで経験したことより怖いっていうの?それに、藤原家の名声がどれだけ高いか知ってるでしょ。もしかし...

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