第153章:ボーはソフィアとクソだった

ライラ視点

床に散らばる衣服の列を辿るように視線を上げていくと、その先に彼らの姿があった。

ボー――私の兄であり、双子の片割れであり、私を守るはずの守護者――が、ルーカスのベッドの横にある椅子に座っていた。そしてその上、彼の膝に跨っていたのはソフィアだった。

彼女の紫色のミニスカートは腰までたくし上げられており、ボーを受け入れるために脱ぐ必要さえなかったようだ。無機質な白い床の上で、彼女の赤いピンヒールが鮮烈に映える。彼女は兄の上で激しく上下し、二人の荒い息遣いが重なるリズムを刻んでいた。

ソフィアの深紅に彩られた指先が、ボーの濡れた髪に絡みついている。濡れている? まさか、病院のバス...

ログインして続きを読む