第6章

 淳一は地面に崩れ落ち、激しく震えていた。

 口の中は血まみれで、無理やり引き抜かれた歯の激痛が、彼の思考力をほとんど奪っていた。

 淳一は深く息を吸い込んだが、そのせいで体の震えはさらに激しさを増した。

「俺が悪かった……」くぐもった声と共に、口の端から血の混じった赤い泡が滴り落ちる。

「全部、俺のせいだ……」

 周囲から囁き声が漏れ聞こえる。

 罪を認めたのか?

「本当に怯えてるみたいだが……」

「カシラは許してやるのか?」

「千佳……」淳一が辛うじて顔を上げる。その瞳は絶望に染まっていた。

「すまない……あんなこと……あんなことをするつもりじゃ……」

 彼は、千佳...

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