チャプター 100。

デクラン視点

正直に言えば、俺だって彼女の演奏を聴きたい。だから、みんながうまく口説き落としてくれたことが嬉しかった。

タリアは立ち上がり、ピアノのほうへ歩いていく。俺たちのすぐ隣、部屋の隅に置いてあるやつだ。だから俺たちも、テーブルのその側へと身を寄せ、彼女のすぐそばに並ぶ形になった。

それから――彼女は弾き始めた。

(「白い雲」――ルドヴィコ・エイナウディ)

食堂にいた連中は会話をやめ、驚いた顔でタリアのほうを見た。

次々と人が入ってくる。ほどなくして、俺たちの兄弟や友達、もちろんタリアの連中もやってきた。

みんな俺たちの隣に座り、やわらかな表情でタリアを見つめる。俺たちは全...

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