チャプター 112。

ルーク視点。

「じゃあ、あんたもあの子に惚れてるってわけ? 男を指先ひとつで転がすの、ほんと得意よね。そんなに尻軽なの?」マディはニヤついて言い、次の瞬間、カミラが容赦なく彼女の頬を張り飛ばした。

「もう彼氏が五人いるんでしょ。あんた、六人目になりたいの? ルーク?」マディはその笑みを崩さないまま、こちらを振り返って言った。

「正直わけわかんないんだけど、マディ。耳、聞こえないの?」ポールが近づいてきて、彼女の顔のすぐ前まで身をかがめた。鼻先が触れそうな距離だ。

「まず、ニコは何度も何度も言った。タリアは自分の妹だって。それなのにお前は、タリアじゃなくて自分がニコの彼女だって言い張った...

ログインして続きを読む