第115章。

タリア視点。

目覚めて、カレブとケイデンとディナ以外の誰のことも思い出せない――それは本当に怖かった。

みんな私のことを大事に思ってくれているみたいなのに、私はその「みんな」をまるで知らない。目の前にいるのに、心が追いつかない。

ディナは、カイ、カーター、ケイデン、レヴィ、エズラが私の彼氏だと教えてくれた。けれど覚えているのはケイデンだけで、それだって「彼の彼女だった」という記憶はどこにもなかった。

それから、私の父と双子が誰なのかも説明されたのに、やっぱり思い出せない。

そして――私が彼のことを覚えていないと気づいた瞬間の、テオの目。

正直、胸が張り裂けそうだった。

数日後、記...

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