チャプター 116。

テオ視点。

タリアが記憶をすべて取り戻したと聞いて、胸がいっぱいになるほど嬉しかった。

病院にいたとき、彼女が俺のことをまるで覚えていなかったのは、本当にきつかった。

ずっとタリアのそばにいたはずなのに、俺は心の底から彼女を恋しく思っていたのだ。

学校に戻れるくらい元気になったことは嬉しい。けれど同時に、心配でたまらない。

まだ怪我は残っている。だからこれからは、みんな今まで以上に彼女を守ることになるだろう。

朝食を食べ終え、出発の支度も整うと、俺たちは車のところへ向かった。

それぞれ別の車に分かれて乗り込み、学校へと走り出す。

「タリア、大丈夫かな?」助手席に座ったデクランが...

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