チャプター 117.

ルーク視点

タリアとみんなが戻ってきたあと、タリアはそのまま俺の膝の上に収まった。

抱きしめてやると、彼女はただ甘い笑みで俺を見上げるだけだった。

怪我をして血まみれになっていた彼女の姿が、いまだに頭から離れてくれない。

タリアはもう俺の妹みたいな存在で、今の俺にとっていちばん大事なのは彼女の無事だ。

金みたいにきれいな心を持っていて、兄としてはただ、いつも幸せそうに笑っていてほしいと思う。

少しのあいだ抱きしめていたいだけだって、彼女にはわかったのかもしれない。タリアは俺の背中に腕を回し、ぎゅっと抱き返してきた。

「ルーク、何がそんなに気になってるの?」抱きしめたまま、耳もとで...

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