チャプター 18.

タリア視点

私はできるだけ音を立てないように、素早く家の外へ飛び出した。こんなろくでもない人生を送ってきたからこそ身についた芸当、ってやつだろう。

けれど、屋敷の敷地から誰にも見られずに抜け出すのは無理だと分かっている。見張りの配置がやけにしっかりしていて、隙がない。マフィアのドンでいることの「特典」ってことなのだろう。

家の外周を慎重に回り込んでいくと、小さな温室が目に入った。身を隠すにはちょうどよさそうだ。

もう二度と殴られるなんて御免だ。とくにあいつらみたいな連中に。みんな見るからに鍛え上げられていて、あんなのに見つかって殴られ始めたら、たぶん私は死ぬ。

温室の中へ滑り込み、薄...

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