第190章。

カイ視点

先週の学校は、タリアが一緒にいないだけで、くそみたいに退屈だった。

生徒のほとんどが「タリアは大丈夫なの?」と訊いてきて、俺たちは皆、口をそろえて「大丈夫になる」と安心させた。

タリアは、本当にうちの学校で人気者だ。しかも本人は何も努力していないのに。みんなタリアのことを気にかけて、心から尊敬している。

その一方で、スカーレットだけはタリアが学校にいない状況を喜んでいる。

スカーレットのそばにいるとき、テオが仮面をかぶり続けるのに苦労し始めているのがわかる。平静を装うのが、だ。責められない。

俺たちは今すぐにでもあいつを消してやりたい。だが、マフィアの掟のせいでそれはでき...

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