チャプター 205.

タリア視点。

グレゴルは、私があいつを叩きのめせるなんて思っていない。冗談じゃない、十分もいらない。だが同時に、折れた肋骨には気をつけなきゃいけないし、最初から飛ばしすぎてすぐ殺してしまわないよう、少しは手加減も必要だとわかっている。

それに、グレゴルからアイルランド・マフィアの内情を少しでも吐かせたい。そうすれば、こちらも潰しやすくなる。今日が終われば、私に残る敵はキリアンとアイルランド・マフィアだけになるのだから。

宙吊りにしていたグレゴルを支えていたロープを切ったとき、私は笑いを堪えるのに必死だった。あの顔、最高だった。

グレゴルはすぐさま私の顔を殴ろうとしてきたが、私はそれをひ...

ログインして続きを読む