第二十二章。

ディナ視点。

ティア、お願いだから――私のところへ帰ってきて……!

愛しいティアをそばに置いておきたい。ようやく人生に戻ってきてくれて、すべてがまた正しい場所に収まったように感じていたのに。

それに、アーサーが私のことを――私がティアを娘のように見ていることを、なんとなく受け入れてくれたのも嬉しかった。

なのに今、また私たちの元からいなくなってしまった。

ティアとキリアンのやり取りを聞いていると、胸の奥が煮えくり返る。あんなふうに話しかけるなんて、嫌悪感で吐き気がするほどだ。

けれど、誘拐犯に謝らせることができるのはタリアだけだ。今は何もできないはずなのに、どこか彼女が状況の主導権...

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