第240章

ブラッドリー視点。

最高の夜は、一転して最悪の展開になった。だが、もう渦中にいる以上、俺たちの身の安全を託せる相手は――俺の女以外にいない。

タリアは道路をさらに飛ばし始めた。シートベルトをしていないせいで、カイデンは彼女の腰にしがみつくように腕を回している。俺はというと、同じく尾行されている別のファミリーの連中のところへ彼女を誘導し始めた。

まず一番近いのはニコだった。こっちへ向かう間に、レオンが手配して、他の車もすべてタリアとレオンの通話に加わるようにしていた。

「ニコ。右から追い越す。だから左に寄って走って。そしたら、あんたの追っ手はこっちで引き受ける」タリアは感情のない声で言っ...

ログインして続きを読む