第264章。

タリア視点

今夜は、正直言って信じられないほど素晴らしかった。想像していたより、ずっと。

けれど、まさか自分の目の前で、六人全員がそろって片膝をつくことになるなんて、夢にも思わなかった。まさに、いまこの瞬間みたいに。

カイデンは、胸の奥から溢れ出た甘い言葉を惜しげもなく注いでくれて、私の心はすっかり溶けてしまった。しかも、彼が口にした一つひとつが本心だと、私にはわかる。

鼓動はありえないほど速くて、まだどこか現実味がない。呆然としているみたいだ。

彼が私に差し出している指輪は息をのむほど美しい。白い金の輪に繊細な花の意匠が刻まれ、中央には大ぶりのアメジストが据えられている。その両脇に...

ログインして続きを読む