チャプター 32.

タリア視点

翌朝、目を覚ますと腰に腕が回されていた。

周りを見回すと、隣でレオンが眠っている。兄がこんなにも穏やかな顔で眠っているのを見て、思わず頬がゆるんだ。

起きる時間だと思って、そっと揺すってみる。「もう一回寝よう……」彼はひどく眠たげな声で言った。

もう一度揺すってみる。「寝てよ、まだ起きなくていい……」彼はなおもそう言い続ける。

最後にもう一回だけ、と手を伸ばすと、「バンビーナ、寝てろ。まだ夜中だぞ」そう言われて、私はくすっと笑ってしまった。その瞬間、レオンの目がぱっと開いて、満面の笑みになる。

「今、また笑った」彼は弾むような声で言った。

「これで今日一日、最高になっ...

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