チャプター 55.

ケイデン視点

いまの俺にはお気に入りが三つある。しかも二位が同率で二つだ――リアを腕の中に抱いて目覚めることと、甘く柔らかな唇にキスすること。

そして、ぶっちぎりで一番好きなのは、彼女の甘くて素晴らしく、天使みたいな声を聞くことだ。初めて彼女が言葉を発した相手が俺だなんて、特別すぎて胸が熱くなる。それに彼女は、しばらくは二人だけの秘密にしておきたいと言った。

朝いちばんに目を覚まして、彼女の綺麗な瞳をのぞき込むだけで、俺はもうどうにかなってしまう。

だけどさ、「おはよう、ハンサム」なんて言われたら……もともと惚れきってたのに、さらに落とされた。

この愛らしい子が俺のものだと思うと、幸...

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