チャプター 57。

ケイデン視点

ただ人前で話していただけなのに、それだけでリアがパニック発作を起こしかけたのを見て、胸が張り裂けそうになった。

俺には安心して話せている。それは嬉しい。けれど、ほかの連中の前で自分が声を出してしまったと気づいた瞬間、あいつの目に宿ったのは、混じりけのない恐怖だった。

俺は友達のほうを見上げた。みんな目に涙を滲ませているのに、拳と顎だけは固く食いしばっていた。

カイが携帯を返し、全員が何度か深呼吸をした。

「タリア、君がこれまでに経験してきたことを思うと胸が痛む。でも覚えていてくれ。俺たちが知っている中で、君は一番強い。君の秘密は、俺たちが守る」レヴィが小さく笑って言った...

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