第120章

リドリー視点

俺は、シーダーが明らかに不快そうにもだえるのを見ていた。俺の厳しい警告も、彼女には届いていない。薬で朦朧とした意識にとって、俺の言葉は遠くで鳴る羽音のようなものだろう。

彼女はジャケットを引っ張り、はしたないほど肌を晒した。その動きの一つ一つが無意識の挑発であり、一つ身をよじるたびに、俺が懸命に保っていた自制心が削り取られていく。

俺は奥歯を強く噛みしめた。この女は……俺の自制心を試すために、神か何かがよこした試練に違いない。

落ち着きなく動く彼女の体を抱きかかえると、俺は倉庫から大股で歩き出た。入り口には俺の黒いアウディが停まっており、ヘッドライトが暗闇を切り裂いていた...

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