チャプター 167

シダー視点

夕食後、オーウェンとエリザベスは私を書斎に連れて行き、装飾の施された箱を差し出した。「これは、お前の母親がお前のために作らせたネックレスだ。お前が生まれた時、一つはお前の首にかけたんだが、エマと取り違えられた後、彼女がそれを持っていなかったものだから混乱してね――きっとどこかで落としてしまったのだろうと思って――彼女のために新しいものを作らせたんだ。お前が戻ってきた今、これはお前のものだ。過去に別れを告げ、新たな始まりを迎えるためのしるしだよ」

私が慎重に箱を開けると、中には繊細な銀のチェーンに、中央で小さなサファイアが輝く、ユニークな雪の結晶のペンダントが入っていた。

「サ...

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