第41章

これはおかしい、だから結城綾音は南條修司が同性愛者かもしれないと疑った!

しかし結城綾音がよく考えてみると、南條修司は普段から同性に対して特に興味を示すこともなく、むしろ同性との過度な親密さに不快感を示していた。

おそらく同性愛者ではないだろう。

結城綾音は南條修司が性的無関心症なのではないかと推測した。自分自身だけに執着し、異性も同性も含めたすべての人との接触を拒絶しているのだと。

南條修司はこの診断に大いに驚いた。

自分しか愛せないなんて、どうしたものか?

この症状は、治さなければならない!

こうして、週に一度の心理カウンセリングが始まった。極めて重要な会議や接待がない限り...

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