第46章

「子供っぽすぎる」達也は簡潔に言い切った。

南條修司の心は連続パンチを食らったかのようだった。まさか「子供っぽい」と評価されるとは!堂々たる修司様が、下川の万人に敬愛される存在が、今や子供の前で躓いてしまうとは!

彼は深く息を吸い、感情を整え、立ち上がると、丁寧に用意した菓子を千夏に手渡した。

千夏は大喜びで「甘いものが大好き!」と声を弾ませた。

続いて、南條修司はあの巨大なぬいぐるみを抱え、達也に贈るべきか躊躇った。再び嫌がられるのではないかという恐れがあった。案の定、彼の心配は杞憂ではなかった。達也の眼差しには明らかに「いや」の文字が刻まれていた。

「お兄ちゃんはこんなの遊ばな...

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