第104章 安藤家の家宴(2)

安藤莉々は伯母のその言葉を聞くと、放ってはおけなかった。せっかくお姉ちゃんを呼んだのだ。この場でいじめられるようなこと、させるわけにはいかない。

「伯母さん、花子お姉ちゃんはいつ来るの? もしかして、私にプレゼントしたくないから、用事があるなんて言ってるの?」

わざと話題をそらす。そうすれば、みんなの意識もお姉ちゃんのことから離れる。

あの頃の莉々はまだ幼く、何があったのかまでは知らなかった。けれど、この数年、家の者たちが断片的に口にする話から、お姉ちゃんが当時、誰かの子を身ごもっていたことは理解していた。

それで本家の古い屋敷へ追いやられ、そのまま姿を消したのだと。

つい最近、母...

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