第106章 美咲ちゃんは本当にかわいそう

安藤莉々は、安藤美咲からもらったプレゼントだけを自分のリュックにしまい込み、安藤花子に向かってぺろっと舌を出した。

 テーブルを囲んでいた面々がどっと笑い、口々に莉々を指さす。

 「ほら見て。まだまだ子供ね」

 夕食を終えると、本当なら安藤莉々はそのままカラオケに行きたがっていた。だが母親に止められた。お爺様の耳に入ったら、きっと叱られる――そう言われてしまっては、さすがに引き下がるしかない。

 宴もお開きになり、一同はぞろぞろと外へ向かった。

 安藤莉々は安藤美咲の腕に自分の腕を絡め、上機嫌そのものといった様子で、ひっきりなしに話しかけている。

 その後ろでは、安藤花子が両親の...

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