第118章 彼女に先生を頼む

安藤美咲は、高橋社長がそこまで言ってくれたことで、ようやく胸を撫で下ろした。

「はい……では、高橋社長。ありがとうございます」

高橋裕也は眉をわずかに上げ、内心で舌打ちする。要は自分の加減が甘くて、時間が長引いただけだ。

自分がつけた傷なら、自分で面倒を見るのが筋ってものだ。

目を細めて笑う。

「気にするな。俺がやるべきことだ」

――なのに。

安藤美咲は、向かいの男の様子が今日はどこかおかしい気がしてならなかった。笑みが妙に底冷えしていて、それでいて悪戯っぽい。

大きな瞳をくるくるさせ、頭の中で昨夜を巻き戻す。……昨日、自分は何かやらかしただろうか。

結局、考えるのをやめた...

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