第127章 彼女はまさか佐藤さんと仕事を奪い合うまでに落ちぶれた

そう言うなり、彼女はぱたぱたと彼のそばへ駆け寄り、肩を揉みはじめた。

「疲れてるんじゃない? 私が揉んであげる」

ある女は、彼にがっちり握られていた。自分を失っても、この仕事だけは手放せない。

高橋裕也は女の世話を当然のように受け、煙草を一本吸い終えるころ、佐藤さんが二階へ上がってきた。

「高橋さん、甘いスープができましたよ。下に降りて召し上がってください」

佐藤さんは上機嫌だった。高橋さんは気前がよく、まとまったお金をくれたうえ、家の生活費まで出してくれている。これから一年は、いいものを食べて、いいものを使って暮らせる。

美咲ちゃんがこんな家庭的な男をつかまえたのだ。金もあって...

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