第149章

高橋おばあさんは眉をきゅっと寄せた。今日は日曜じゃなかったか。それに、もう六時半だというのに、まだ仕事をしているなんて。

「裕也、夕飯は帰ってこないの?」

「うん、ばあちゃん。最近ちょっと忙しくて、しばらく帰れない」

「そう。じゃあ美咲ちゃんに言っておくわね。裕也は戻らないから、私たちだけで食べるって」

そう言うと、老婦人は電話を切ろうとした。だが高橋裕也が慌てて呼び止める。

「ばあちゃん、今……誰って言った?」

高橋おばあさんは笑った。ほらね。美咲ちゃんの名前が出た途端、反応する。

自分という祖母にはときめかないくせに、きれいな女には興味が湧く。まったく。

「今日は美咲ちゃ...

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