第160章

安藤美咲は返事をした。「あ、うん!」

それから手早く荷物をまとめ、自分のバッグを提げて彼の後ろにつき、社長室を出て社長専用のエレベーターへ乗り込んだ。

扉が閉まってから、ようやく美咲が口を開く。

「高橋社長、先にお昼ですか? それとも向こうで食べるんですか?」

高橋裕也は淡々と彼女を一瞥した。

「抜け」

安藤美咲は一瞬固まる。無理です、とは言いかけたけれど――仕事を失いたくない。

ムカつく。でも逆らえるほどの立場でもない。社長が抜けと言うなら抜くしかない。ちょうどいい、ダイエットにもなる。

美咲はスマホを取り出し、SNSにブタの写真を投稿して短く添えた。

「ダイエット開始。...

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