第163章

入場口の検査はやけに厳重だった。招待状の提示は当然として、そのうえで金属探知機まで通される。

安藤美咲もこれまでオークションに顔を出したことはある。だが、ここまで徹底した会場は初めてだ。

女性警備員に頭からつま先まで念入りにチェックされ、さらにゲートをくぐってようやく合格。三人とも検査を終え、館内へと足を進めた。

中庭には長い回廊が走り、欄間や柱には龍や鳳凰の彫りが施されている。目を奪われるほど見事で、思わず息をのむ。

美咲は顔を上げ、細部までじっと眺めた。ここは相当年季が入っている。建物そのものが、もう骨董みたいなものだ。

入ってすぐ、見知った顔がいくつも目に入った。今日ここに招...

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